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公教育のあり方

まず、このテーマに触れるに際して、
宇和島南中等教育学校の教職員、
ましてや、その学校を選択し、そこで勉学に励み、文化活動を体験し、
スポーツに頑張っている生徒諸君を非難するものでないことを、
まずは申し上げたいと思います。

現場の教職員にも生徒さんにもまったく罪はない問題なのです。
歴史在る宇和島南高等学校の校風を引き継ぎながら、
この地に、宇和島南中等教育学校在りの気概を持って、あたらしい校風を作ろうと
頑張っている学内の当事者に罪はまったくありません。

隣にある、これまた宇和島中学(旧制)からつながる歴史在る宇和島東高に
追いつき追い越せと、予備校並みに厳しい授業を行う、緊張感のあることも
また、様々に考えがあるでしょうが、私としては、とやかく言うつもりはありません。

私が問題としたいのは、
高校進学に選択肢が少ないこの宇和島地域で、
普通科高校の選択しを一つ減してしまってまで
優秀な学校を作らなければならないのかという問題なのです。

旧宇和島市内の子供達は、中学から高校に進学する際、
普通科高校は宇和島東高しか選べません。それ以外の学校は、10キロ以上離れた
隣町の高校となり、コストを負担して通学しなければならないのです。

一方で、宇和島南中等教育学校には、
西予市から愛南町・松野町まで広い地域から生徒が集まります。
集まってくる子供達は、
比較的、勉強やスポーツで頑張る子等であり、
宇和島南中等教育学校の入学希望者の選考基準に合致するレベルの子供達であります。
そして、その保護者もまた、学問やスポーツ・文化活動に比較的興味のある、
教育熱心な家庭が多いだろうことは、特に異論はないことでしょう。

もっと言えば、遠方から通えることや指定の制服(靴下や靴まで)を無理なく
購入できるということは、その子等の家庭が比較的に裕福であろうと考えています。

一方、
旧市内の所得の低い家庭の子供達にとって、徒歩や自転車で容易く通学の出来る
普通科高校は、宇和島東しかないということになっているのです。

もちろん、様々な考え方があり、
自分たちが育ったコミュニティーに近い中学校に通わせたいと考えられる家庭もあるでしょうし、
宇和島東高で勉強をさせたいとか、
運動部で全国を目指すために、他の学校へ行きたいと考える保護者生徒さんもいるでしょう。

また、専門性の高い高等学校教育を得るために、職業科学校を選択する方もおられるでしょう。

でも、どうして、
職業科高校に行くか普通科高校に行くかを小学校6年生で決めなければならないのでしょうか。
宇和島南中等教育学校から、他の高等学校を受験する際には、
学校を前期課程(通常の中学三年修了時)でやめるという約束をしてからでないと受験ができないのです。
だから、職業科に進むとすれば、宇和島南中等教育学校で学習する機会は得難いのです。
これもまたおかしいことです。

そして、私が一番に問題としたいのは、
比較的優秀で良くできた子達が、宇和島南中に集められ(環境が集めているという意味)、
教育熱心な保護者が地域の学校のPTAから抜き取られていくことです。

そのことで、地域の学校の荒廃が進み、特に旧市内の中学校(城東・城北・城南)
の荒れ様は酷いもので、その荒れた学校に行きたくない子供や行かせたくない保護者の方が
地元の中学校に進学しないで良いように、抜け出せるように、受験の努力をするわけです。
結果的に、地域の義務教育が崩壊し始めていると思っています。

何のための公教育なのでしょう。
確かに、国立大学(今は学費がかなり高くなったけど)や高専が準備されていますし、
文科省所管外の大学校も負担が少ない学習機会として準備されてはいますが・・・。

地元の公立中学校である、城東・城南・城北。
各中学校の学力低下や、不良生徒の存在、それらによるいじめの問題、
このことを懸命に解決しようと努力している現場の教職員さんや、意識在る保護者のみなさん
が居られます。

しかし、この問題に責任を持って解決策を示せない教育行政があり、きちんと意見を言える
リーダーが居ないのです。一部の市議会議員さんは、声を上げているのかも知れませんが、
少なくとも大きな声として、多くの声に広がって聞こえては来ていません。残念であります。

市教委の権限には限界があり、管轄である県教委・設置者である愛媛県との議論が必要だと言うことになるのでしょうが、こういうときにこそ、政治というものが機能すべきなのではないでしょうか。

宇和島南中は、早期に募集を停止し、旧の宇和島南高等学校にもどして行くべきです。

都会では、
週休二日で授業時間が減ってしまった公立よりも、
そしてゆとり教育だと言って、授業内容が三割も減ってしまった(一部見直しが成されましたが)公立よりも、

少子化で生徒数の母集団が減っていくことに危機感を持つ私学が、
様々に教育内容を充実させ、その他のサービスについても工夫をしている。
経営的に申し上げれば、改革や改善が日々行われている、
そういうサービス(私立学校)が選択されています。

校区を持って、自動的に生徒が入ってくる市町村立の学校と比べると、
私立の学校の場合、
何かの問題があって、悪い評判でも立てば、翌年から受験生はおろか、入学してくれる生徒も居なくなってしまう。
それが現実であります。
そういう緊張感が在る方が、公立も私立もよりよい学校としてサービスを提供しようという強い動機が発生することには間違いないことです。
松山でも行われているような学校選択制を取り入れるのも一つの方法であり、
学校の外部評価を持ち込んだり、
公立の中高一貫校を設置するなどして、
保護者・生徒の要望に応えようとしているのは理解できるところであります。

しかし、この地域で、公立の中高一貫校を作って、良い生徒を集めることによる、
メリットとデメリットを考えた場合にどうなのでしょう。
松山市周辺の人口レベルならまだ良しと考えますが、
普通科高校が一校しかなくなり、
地元の中学校から一クラス分の「良い」生徒が抜き取られるような実体を見れば、
私は、この地域に公立の中高一貫校は必要ない、弊害の方が多いと断じたいと思います。

地元できちんと教育が受けられる準備が出来ていなければ成りません。
塾が不要なほどに充実した公教育が準備されるべきであります。
田舎からでも、求めれば、国公立大学への進学や高専で学ぶチャンスが得られ、
地元の学校教育で、上級学校への入試で勝負できるだけの学力水準に到達できなければ成りません。
しかし、その解決方法が、中高一貫校の設置では無いはずです。中高一貫校は、私立に任せるべきです。
小学校6年で進路を決めるのは酷であります。
そして、良い子達が抜けた地域で、公立中学校が荒廃していく犠牲の上に、
県立中高一貫校のエリート教育があるとするならば、大きな過ちどころか、
大罪を犯したと言えるような、施策だと思います。

新たな取り組みとしての、公立の中高一貫校の試験導入、
そのこと自体は否定しませんが、選択の幅が狭い地域には必要ないことでした。
(宇和島地域での導入には当初より反対でした)

私立への人気が高まることで、公立校の荒廃が叫ばれて久しい都会であれば、
公立校再生のカードと成りうる施策かも知れませんが、
宇和島では必要ないと思います。
もう結果は出ているではないですか、
学制が変わる前の宇和島東校と宇和島南高が競った頃の進学成績を大きく越えることはないでしょうし、
どれだけの進学成績が出たとしても、
地元の中学校が荒廃することの代償としてはあまりに小さなものとしか捉えられません。

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Author:motosuke.net
神戸の震災の支援に行き身体の動かない自分に気づきました。
それからジョギングやスイミングを始め、14㎏の減量。
一応、トライアスリートです。冬場は、駅伝も走ります。
JC時代から、地域づくりに関わり、公開討論会を開くなどしました。そんな私が、2009年夏、公開討論会の当事者になってしまいました。
その後、0からのスタートとして、市議会議員に当選して活動を続けています。

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