Entries

改憲1 立法府への憂いを基に

改憲というと、
未だに「9条をどうするか」という問題にこだわって、
平和憲法を守れとのたまう脳天気な方が居らっしゃるのですが、

改憲は、9条をどうするかという問題だけではありません。
その問題は、また別の機会にお伝えするとして、
「統治機構」(懐かしい言葉です)についての問題を取り上げてみたいと思います。

法律論的には、
以前、法律を勉強していた頃の埃をかぶった知識を掘り起こしながら書き連ねるということになるので、
法解釈の違いについては甘んじて承ろうと思っておりますが
(実際にはそこまで踏み込めないと思います)、
現実はどうあるかという部分については、是非にお目どうし頂き、
ご一考頂きたいと思います。

日本は、ご存じのとおり三権分立と言って、
立法・行政・司法という三権が均衡して統治機構が成り立っているはずです。
そして、その課程で国家の意思というものを形成するとされています。

しかし、
多くの研究者が指摘するとおり行政国家という呼び名がぴったりと当てはまる国なのであります。
国権の最高機関である国会(民意を映す)が実質的に機能する場面が少ない国が日本なのです。
近いところでは、北朝鮮外交を見てください。

確かに、我々に近い世代の新しい(2世が多いのが気に入らないのだけど)議員は、
与野党の枠を超えた勉強会などを作って、
議員立法の重要性を認識してその実現を目指しています。
そして、政策スタッフを精一杯抱えていこうと努力しているようです。
ボランティア的に参加する市民と共に政策立案を進めている議員も増えてきたようです。
昔は、個の利益を求めて政治家に近づく輩が多かったのですが、
今はまさに自分の考える政策を実現するために、
公共心と共に政治家に近づく市民が増えてきたようです。
善し悪しは別にして、
報道に携わる方々も、一部の若手の主張を積極的に取り上げ、
改革の力添えをしていたりするのも見ていて楽しい気が致します。

話が全く逸れてしまいました。

国会は何をしているのでしょう。
官僚主導の意思決定が国家意思を作っているように見えてしょうがありません。
国会は官僚の意思を国家の意思とするための手続きを担っているだけのように感じるのです。
国会に提出される法案のいかほどが議員の手で作られているのでしょう。
国会で行われる論戦の中身も、官僚が作った想定問答によってなされることが当たり前であります。

前々から申し上げているとうり、
試験に受かって役所に勤めることになったに過ぎない官僚が、
国会や政治家の下で政策立案の作業を進めている現実があります。
能力が無いとまでは申しませんが、官僚機構は大きなピラミッド型であり、
中間クラスの役人が出した発案であっても、
ピラミッドの中でひとつひとつ稟議書類が上がっている段階で、
その発案は時代遅れなものになってしまうことも多いと思います。

また、前例主義を壊して新しい発想の政策を上へ上げていくのは、大変な労力がいるはずです。
当然、時間経過というリスク以上に、
政策的な意見の相違以外の観点(嫌みや・やっかみ・いやがらせ等、人間にはありがちですから・・)
でもって、
時代遅れにされる可能性もあるのです。

行政機構と立法業務は独立して均衡させるのが統治機構の権力分立という概念のうちにあります、
ところが現実は、
官僚が実質的に立法に関与しています。
先に例をあげた外交についても、
いったい国家意思というのは、誰がどのように決定しているのか、まったく不明確であります。

国会議員(立法府)が、役人(行政)をコントロールするシステムを作らなければなりません。
議院内閣制を規定する憲法では、
議会による内閣(行政)のコントロールを通して、
民主的責任行政の要請に応じているとされているのですが、
実際には政権与党と政府、あるいは官僚との間で
どのように権限を割り振りするかについては全く触れていないのです。

ここまでお話しすると、立法府の中に、
立法に携わる技術的な立法スタッフが必要なことは理解がたやすいと思います。
国会議員がいかにお勉強をなさっていても、
議員立法に効率的に取り組めるだけの能力を持つスペシャリストは少なかろうと思うのです。
議員が「こういう法律を作りたい、こういう法制度の改革をしたい」と言ったときに、
行政府と対峙して立法の補助ができる国会のスタッフが必要ではないかと思うのです。

現状では、
議院内閣制の制度が許容すると思われる以上に
国会(立法)と内閣・官僚(行政)が同化していると感じるのです。

現在、立法に携わることのできる官僚は、大きな権限を持っていると言えます。
そして、その権限に応じた責任を持っていないと感じるのです。

政権与党内の派閥バランスや順送りで各省庁のトップ(大臣)の
人事が決定(することが多い)いたします。

官僚に言わせると、自分たちの言いなりになって、
責任を負ってくれるトップがとても都合がよいのです。
省益第一で、構造改革がすすまない現状を見ても各大臣とそれぞれの省庁の力関係は、明らかです。

行政と対峙できる議員と立法スタッフ(立法官僚とでも呼べばいいのでしょうか?)を設ける、
立法府の新しい構築が必要です。その為には、改憲も視野に入れるべきだと思います。

Appendix

Calender

06 ≪│2018/07│≫ 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

Translate【Japanese→English】

English

Profile

motosuke.net

Author:motosuke.net
神戸の震災の支援に行き身体の動かない自分に気づきました。
それからジョギングやスイミングを始め、14㎏の減量。
一応、トライアスリートです。冬場は、駅伝も走ります。
JC時代から、地域づくりに関わり、公開討論会を開くなどしました。そんな私が、2009年夏、公開討論会の当事者になってしまいました。
その後、0からのスタートとして、市議会議員に当選して活動を続けています。

Categories

Afurieito Fc2

Twitter

Twitter < > Reload

Search

Tag Cloud

教科書(#1)知事(#1)公開討論会(#2)プロポーザル(#1)教科書採択(#1)ダイオキシン(#1)九島架橋(#1)市民の声(#2)不法投棄ゴミ(#2)公約(#1)議会(#1)A級戦犯(#1)年金(#1)政治指導(#1)改憲(#1)迷惑施設(#1)生活者重視(#1)公共放送(#1)表現の自由(#1)入札制度改革(#1)世襲議員(#1)リーダーシップ(#1)人権(#1)ゴミ処理(#1)地方分権(#1)学校統廃合(#1)入札監査(#1)誇り(#1)地域通貨(#1)道徳(#1)自虐史観(#2)金太郎飴(#1)市民意識(#1)医療(#1)公務員給与(#3)ODA(#1)行政改革(#3)中曽根(#1)ごみ処理費用の外部化(#1)事業仕分け(#1)倫理(#1)市長選挙(#1)民主主義(#1)マニフェスト(#4)財政出動(#1)対中政策(#1)介護(#1)住民自治(#1)長野県(#1)コスト(#1)キリスト教(#1)税金の無駄遣い(#1)靖国(#1)ジェンダーフリー(#1)ゴミ減量(#3)歴史認識(#1)地元主義(#3)ネット利用(#1)ローカルマニフェスト(#1)消費税(#1)アリバイ民主主義(#1)自虐教科書(#1)市役所改革(#2)談合(#3)選挙制度改革(#3)財政改革(#1)被害者(#1)システム(#1)混合診療(#1)情報公開(#4)政策棚卸し(#1)台湾(#1)契約(#1)市民参加(#1)教科書問題(#1)食の安全(#1)チベット(#1)地方空港整備(#1)契約違反(#1)政策決定(#1)直接民主制(#1)農業(#1)公立病院(#2)地方空港問題(#1)無駄撲滅(#2)宗教対立(#1)市町村合併(#2)合併(#1)家計簿(#1)第3セクター(#1)加害者(#1)議員任期(#1)ネガティブキャンペーン(#1)会議手法(#1)田中康夫(#1)歴史教科書(#3)大学誘致(#1)まちの家計簿(#1)一票の格差(#1)リストラ(#3)英霊(#1)食糧安保(#1)リサイクル(#1)メルマガ(#1)イラク(#1)原子力発電(#1)入札改革(#3)公式参拝(#1)公教育(#1)自治体規模(#1)安易な需要予測(#1)

Indicator of motivation

Ranking

FC2Blog Ranking

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Mobile

QR