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大きな声とたくさんの声(市民の声 その1)

 先日ある方(A氏とします)から、
私が管理者を務めるメーリングリスト「uwajima_dml」への投稿について
「ああいう発言は許してはならない」というふうなことを言われました。

表現の自由は、個人の尊厳と民主制の確保の為に実に大切な人権の一つですが、
メーリングリストへの自由な投稿に対してそれを制限すべきであるという主張へ、
「自由な発言を制限するのは人権侵害だ」などと声高に非難するつもりはありません。
そもそも、私は「人権侵害だ」などと相手の発言を止めようとするタイプの人間ではなく、
発言に食いついてしまう(格好の餌食になる)タイプであることもあるのですが、
A氏との間に基本的な部分(自由な議論の時間・場所を設けた上で多数意見が醸成され、
その場の意見が議決されるべきである)に違いがなくて、
ある部分(私の考える直接民主制により近い政治手法)についてお話しする良い題材と
思ったからこちらで取り上げてみました。

話を聞いておりますと、A氏の「このメーリングリスト批判」の根にあるものは、
まさに表現の自由の現代的問題点として挙げられる「情報の送り手と受け手」の問題で、
憲法論的に言うと、「強者に対する人権制限」という問題であると捉えられました。
このメーリングリストに登録している人は、たかだか100人を超えた程度です
(宇和島市民に限定されていません)、
そして残念なことに投稿されるのはその一部の方でしかありません。
一方、そういう小さな集団の中のやりとりであるにもかかわらず、
幸いなことに宇和島市長(観光闘牛問題についての投稿ありがとうございました>石橋市長)
を始め、圏域の市町村の議員さん他多くの方が見ていただき、庁舎内でコピーなど回覧して、
ちょっとした雑談の種などにしていただいているとのことで、
開設者としてとてもうれしく思っています。

投稿は、綺麗な言葉で言うと「一市民の声」ということになるのですが、
個人的には「投稿された意見は必ず尊重されるべきだ」などという圧力を持とうと思っていません。
ただ、今まで発言のチャンスを持てなかった方々の中から、
インターネットという媒体を利用することで、
意見を呈したり疑問を投げかけたりする方が出てきたということ、
それがとても価値のあることと考えているのです。
大きく「市政への参加」と捉えても、
一人でも多くの方が意見を述べられるのはよいことだと思うのです。
A氏としては、登録者自体がとても少ないメーリングリストの中で、
投稿者がまたその一部でしかないにもかかわらず、
投稿がメーリングリスト参加者(数件のメディア関係の方もご登録いただいている)以外へも
広く回覧などされていてなんらかの影響力を持つに至っている様が問題であるというのです。
だから管理者として発言の中身はチェックして配信するべきである。というのです。
しかし、私としては、あくまでも投稿はその投稿者の意見であって、
メーリングリスト全体の意見ではないのですから、
ことさらエチケットを超えた部分で自由な発言を制限するような管理はしたくないと考えて
いるのです。
また、投稿者は、「情報の送り手」として、また投稿を目にする「情報の受け手」として、
その両面で参加しているのであって、
これは「一方的な送り手」になりがちなメディアと「一方的な受け手」になりがちな市民との関係、
つまり、
大量情報発信の手段たる機材を独占的に「持つ」メディア対そういう手段を「持たざる」市民
との関係とまったく違った関係となります。
確かに、投稿するにはインターネットにアクセスできる端末(携帯電話からもアクセス可能です)
を持つことが必要ですが、
この「持つ」か「持たない」かというレベルでさえ、
すでに多くの方が「持つのに利用しない」というところまで
普及度が上がっている現実があります。
また、私が常々主張している、
「誰の意見かではなく、どんな意見かを大切にしよう」という意味からも、
たとえ匿名でたった一人の住民の意見であっても平等にメーリングリストに掲載の機会が
与えられるべきと考えるのです。
何かの団体に所属しているからだとか、
その組織・団体の長であるからだとか、
どういう立場に立つ者だからと言うこと、
大きな声であれば聞こえる社会で全てが成功したわけではありません。
小さな声、声無き声、そういうたくさんの声に耳を傾けること、
そういう民主主義のもっとも大切な部分を実現できるそういう社会になりかけている
と考えているのです。
東京から意見をくれる宇和島出身の学生さんもいらっしゃいます。
たかだか、一学生の意見なのかもしれません、
しかし、遠く宇和島を離れながらこの故郷のことを思ってくれる彼女の思いに応えたい、
そういう意識が大切なのではないかと思うのです。
どんな小さな声であっても、
その声に応えるために、
プライドをもって地域作りに取り組みたくありませんか。
そのためには大きな声や多数意見だけ聞くのではなく、
たくさんの声を聞かなければならないと思っています。

そういう意味で、
今回、闘牛協会についてのある市民の疑問にこのメーリングリストを通してもお答え頂いた
石橋市長にはお礼を申し上げたいと思います。
市長の務めと言えばそれまでのことかもしれませんが、
この改革の火を宇和島に燃やし続けなければと決意を新たにしたところです。

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Author:motosuke.net
神戸の震災の支援に行き身体の動かない自分に気づきました。
それからジョギングやスイミングを始め、14㎏の減量。
一応、トライアスリートです。冬場は、駅伝も走ります。
JC時代から、地域づくりに関わり、公開討論会を開くなどしました。そんな私が、2009年夏、公開討論会の当事者になってしまいました。
その後、0からのスタートとして、市議会議員に当選して活動を続けています。

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