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税の負担感・補正予算による景気刺激報道に触れて

高速代が安くなった、
その効果がいつまで続くのかだとか、
その値引きのつけが将来にわたるだとか、
高速道延伸の財源が確保されないだとか、
負担とそれによって受けるサービスのバランスというものを考える良い機会になっているのかもしれません。

また、政府は追加経済対策として
10兆円を超えるような補正予算を組んで景気対策を行おうとしています。
この規模は国内総生産の2%であると言います。
景気が回復すればこの程度の借金はどうにでもなる、
全世界的な大不況(同時不況)であるのだから各国が協調して財政出動を行われなければならない
という理屈で正当化されている雰囲気があります。
一方で民主党も2年間で20兆円を超える規模の景気対策案を示したようです。
今回もまた、その中身については本題から外れますので触れることは致しません(笑)。

ということで、
「2009/ 3/21 消費税率増税時期の法制化議論で見た政党組織の疲労」
で少し触れたのですが、税の負担感という点について意見してみたいと思います。

行政(役所)というのは、
国民・市民へサービスを提供する活動の元金を納税という形で受けていて、
そして効率的にそれを使って多数者の利益と少数者の福祉とをあわせて実現する
効果的な運営をするように求められているわけです、
その要請に応えるべき義務を負っているのが国や県や市といった行政組織なのです。
その点について国民・市民が信頼をしているかどうか、
それによって、
税を負担と感じるか当然の義務と納得してくれるかというものが決まってくるという主張をしてきました。

さてさて、一方で「マインド」というものが景気回復にはわりと必要なわけであります。
ですから、こんな景気の悪い時に「増税の話はするな」とか、
経済対策の財源が将来世代につけをまわす借金であるという、
「萎えてしまうようなことは言うな」とかいうのもまた、
ある意味正しかったりするわけです(論理的に!)。
しかし、経済学的にマクロで申し上げると、増税が必ず景気後退とはならないとされています。
(議論はありますが、理論的には)
増税して得た収入を効果の上がるだろう施策にふり向ければ、
景気は悪化するどころか回復する、有効需要が増えるという理屈(均衡財政乗数理論)もあるのです。
数式は少し複雑ですが、理屈的にはかなり解りやすいはず。
また、消費税が高いことがすなわち経済の停滞を招くとすれば
消費税率が20%を超えるようなヨーロッパの各国の経済状況は説明が出来なくなるわけです。
過去のある時期、高負担で高福祉を保証しようとした国々が、
経済的に停滞した時期があったのはご存じの通りですが、
子育て・医療・年金等に対する将来や最低限の生活権・生存権についての不安が解消されれば、
現在、日本で言われているような「タンス預金をはき出させる」とか、
「高齢者の過剰な(政府によると)貯蓄を世代間で移動させて消費にまわしてもらおう」とかいう
別途の施策を検討することは必要ないのです。
ついでに言えば、高等教育を受けるためのコストがとても安価であることなどは、
現在世代の格差を次の世代に継がせないだけの福祉的な施策であるとさえ思います。
日本では国立大学の学費もとても高くなり、
貧しい家庭の子供は、就学期間の短い専門学校へ行ったり高等教育を受けずに就職を余儀なくされるなど、
格差の固定化が進んでいると思えます。
私立大学への補助を削ってでも国立大学の学費を安くするべきです。
私の頃の授業料は、通年で7万円ほどでした。
受験も国立1校だけでしたから、受験料もわずかです(笑)。

横道にそれてしまいそうになりました、本題に戻りましょう。

景気対策に借金をして臨もうという、国の財政状況はどういう状況かというと、
家計に近い桁数の数字にしてご説明すると、
月収40万少々という家で、
毎月28万(30万以下をなんとか維持しようとしてこぎ着けた数字)円の赤字を出している状態です。
その上、ローン残高が、5300万円になっていると聞くと、「とんでもない」ことがわかります。
普通の銀行であれば、何かローンを組んで買おうとしてもお金は貸してくれないはずです。
担保があれば別ですが・・。
そして、この10年は、毎年のように25万円以上の赤字(収入以上にお金を使ってしまうということ)
を出し続けているわけでして、
それだけの借金が毎年続けられないと、
生活できないまでの「身の丈に合わない生活」を続けているわけです。
もっとも、公共のサービスを行うための費用(≒歳出)に対して支払う、
対価としての税金(≒歳入)が安すぎるのではないかという問題はありますが、
25兆円は、GDP比でいうと5%ほどでありまして、尋常でない歳出過多の状態なのです。
1年でGDPがどれだけ上がるのか、1%上がるか上がらないかという国で、
5%の経済対策が既に10年間も打たれているのだと考えると、
とても、今回の2%程の補正予算の効果について、
額面どうりに受け取ってはならないということを意識しなければなりません。
高速料金の定額1000円(ETC限定)の話など、その際たるものかもしれません、
ETCを管理する財団が今回のことで莫大な収益(収益とは表現されないはずでした(笑))を得るわけです。
テレビ放送のデジタル化もまたしかりであります、
裏で巨大な利権構造としてシステム化されているようです。
黙っていても、じっとしていても、いくらでも金が入ってくるのです、
国民が車にETCを付ける度に、デジタル対応テレビを買う度にです。

つまり、先に述べた、増税したからといって景気が悪くなるわけではないということについても、
税金やら国民の多くが関わる負担増の一部が、全国民の福祉の為ではなく、
ほんの一握りの非国民の懐へ流れているということなのです、
そのことで国民は増税に「No!」と言っていることを理解していただかなければならないのです。
西松建設のトンネル献金の問題にしても、
あれだけの金額が与野党問わずの実力者へ渡っていることを見ても、
民主か自民かという2者択一ではなく、
政官財が一体となって作っている利権構造を国民目線でぶちこわしてくれる、
そして、税金の使い道を変えていくことでもって、
税金の負担感を取り除いてくれる、そういう新しい政策理念でもって政治を変えてくれる
政権の登場を望んでいます。

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Author:motosuke.net
神戸の震災の支援に行き身体の動かない自分に気づきました。
それからジョギングやスイミングを始め、14㎏の減量。
一応、トライアスリートです。冬場は、駅伝も走ります。
JC時代から、地域づくりに関わり、公開討論会を開くなどしました。そんな私が、2009年夏、公開討論会の当事者になってしまいました。
その後、0からのスタートとして、市議会議員に当選して活動を続けています。

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