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Earth dayに寄せて

(社)宇和島青年会議所の1995年、まち未来特別委員会で作成した、
もったいないハンドブックの冒頭の一文を校正加筆して、掲載をしたいと思います。

私が宇和島青年会議所の理事長を務めた1994年、
井上さん(有限会社 大宮)が「もったいない運動推進会議」へ、
島原さん(島原かまぼこ)が「企業の環境運動推進会議」へと、
宇和島青年会議所から日本青年会議所へ出向して下さいました。
私ども地域の情報を発信して、全国(時に世界の)の情報を集め、
宇和島へ様々な情報をフィードバックしてくれました。
同年に私が掲げた、「まちの未来に対する長期ビジョンの作成」というテーマのうち、
「そのビジョンの中での環境問題への取り組み」と、その大きな柱「環境」を主要課題とした会議体で、
井上さんは、世界への「mottainai movement」の発信をし、
島原さんは、「家庭・企業・地域それぞれが果たす環境への取り組み」
(全国6万人のメンバーのそれぞれの家庭・企業・地域が環境に取り組めばかなり
 大きな変革を遂げられるとした)のうち企業の環境活動の研究に取り組んでいました。

翌年、その流れを継いで、
「まちの未来像グループ」と「環境グループ」の2グループで構成する特別委員会を設置したのですが、
その環境グループの一つの事業が、このはしがきで始まる
地球市民Jr.のリサイクル&地域協力・国際協力システムの構築」事業のまとめとして
出版したもったいないハンドブックであります。


「もったいない」というキーワード


1992年、ブラジルで開かれた「地球サミット」に参加していたある青年会議所メンバーが、
一人のブラジル日系三世の女性からこんな話を聞いたそうです、
「もったいない」という言葉には
“おそれ多い”という謙虚な心、”ありがたい”という感謝の心、
そして“惜しい”という品物や時間の浪費を惜しむ心があり、自分以外に対する気配り、愛がある。
この「もったいない」という精神こそが日本人の心であり、日本がここまで発展を遂げた秘訣である・・・。
子供のころ、おぱあちゃんからよく聞かされた話なんだと。 
そんな話を聞いて、日本人が忘れかけている心のあり方を改めて教わった気がしました。

そんなところから、
私ども宇和島青年会議所でも「もったいない」をキーワードに取り込んだ事業が展開され、
既存の事業についても「もったいない」意識を取り入れた見直しをして来ました。 


アメリ力・インディアンは「地球は子孫からの預りものだ」と言い伝えているといいます。
彼らは実際の生活でも、食用として必要以上の動物は捕獲せず、木の実も必要な分だけしか採りません。
つまり自然と共に生きるという考えが根本にあります。
たったひとつの地球をできる限り大切に使って、子供たちに手渡していく(永続可能な)。
そういう生き方をしているといいます。
そこには、全ての事物に対する謙虚な心があり、感謝の気持ちがあります。
まさに「もったいない」という心で生活していると言えます。

それにひきかえ今の日本はどうでしょうか。
人口は世界全体の2%しかないというのに、穀物消費量はなんと14%にのぼっています。
発展途上国の中には、今日も飢餓で死んで行く子供たちがたくさんいるというのに、
明日の食事にさえ不自由な二百万人を越える難民がいるというのにです。
そんな地球の中の「ある地域」ニッポンの話です。
輸入してまで食べ残す国日本、東洋の神秘かも・・・(笑)。


時代は「モノの豊かさから、こころの豊かさへ」と変わってきていると言いますが、
一方で、今日も各地で民族紛争・宗教対立が続き、南北問題もいっこうに解決しません。
飽食を繰り返し、王様のような生活を続ける人々がいる一方で、
貧困の負のサイクルから抜け出せずにいる人たちがいるのです。

自然を恐れぬ我々王様は、環境などおかまいなしにどんどんと破壊しているのです。
人類の生存に危機的な影を落としていると、批判してくれる科学者の声に耳を覆って・・・。


そんな中で子供から大人まで、この古くて新しい「もったいない」という言葉を伝え、
その心で“今”を変えてみようというわけです。

それは、今からを生きるための一つの大切なキーワードです。


「たった一つの地球」というキーワード


かけがえのない地球。子供達のために。
「地球はひとつの生命体であって、
そのなかで私たちのような人間、動物が共存して生きている。
本当に生命共同体なんだなと思いました。」

これは、日本人初の女性宇宙飛行士向井千秋さんのことばです。
向井さんだけでなく、宇宙へ行った人たちは国や人種を越えて、
 「地球は 小さな星」

 「地球は 美しい星」

 「かけがえのない 運命共同体」

 「宇宙船地球号」‥‥

と、みな同じような表現をして、
しみじみと地球を「たった一つしかない」のだと感じて帰ってきます。



では、現実の地球はどうでしょうか?
・熱帯雨林の減少(過度な焼畑農業,薪としての過剰伐採,商業的伐採による森林の減少)
・電気製品やスプレー製品のフロンガスによるオゾン層の破壊・自動車の排気ガスなど温室効果ガス濃度増大やクーラー等の廃熱による温暖化
・酸性雨(硫黄酸化物,窒素酸化物が雨に取り込まれ硫酸や硝酸になり、森を痛めつける)
・土や水に返せない廃棄物
・その他 海洋汚染(油の流出,ごみの海洋投棄)、
     有害廃棄物の越境移動(有害ごみの輸出)、
     野性生物 の種の減少(乱獲、生息環境の破壊)、
     砂漠化(家畜の放牧、農業用水による塩類の集積、
     燃料用樹木の 過度な伐採)、
     開発途上国の公害問題(先進国からの公害移転、環境観念の欠落)

水が汚れ、空気が汚れていく。
数え上げたらきりがないほど恐ろしい危機が迫っています。
計数的にも漁獲量の減少、地下水位の低下、鳥類の個体数の減少、記録的な熱波、
穀物備蓄の減少など、地球の限界を示す兆候はいくつもあらわれています。
自分勝手な小さな便利さを追うあまり、
自然の大きな恵み(人類が地球という生態系のなかに生かされ、育まれて来たこと)を
忘れてしまった私たちは、文明や開発という名のもとに大切な地球を破壊し続けてきたのです。
いわば、現在の私たち人類と地球との関係は最悪な状態なのかもしれません。
しかし、経済や社会システムを極端に減速させることには無理がありましょう、
持続可能な経済発展を求めながら、
私たちの生活基盤である社会・経済システムに環境保全という「価値」を加えなければなりません。

元来、たいへんうまくできていた地球の自然。
すなわち、いろんな物(水・炭素・空気・窒素等)が循環して
自然のバランスがとられていたところへ登場したわがままな人間が、
汚水排水や排気ガス、また動植物の乱獲によってこの自然のバランスをくずし、
地球をどんどん住み難くしてしまいました。
この、いわば私たちの世代の豊かさや快適さのつけを子供達(次世代)にまわすことなく、
逆に子供達と供に、全地球的な視野で環境問題を考えていかなければならないのであります。


地球環境にとってマイナスになることや物は
やめる(Refuse)。
減らす(Reduce)。
再使用(Reuse)することが大切です。

しかし、その前に、今すぐにでもできること、身近なゴミについて、
「今あなたが捨てようとしている物は、ゴミではなく、大切な資源ですよ」
ということを知っていただければ思い、
本誌では、廃棄物となりそうな物を資源として再活用するリサイクル(Recycling)に目を向け、
「リサイクル社会」実現の為の具体的実例を紹介しております。
21世紀に生きる子供達の為にも、今以上に汚染を進めないよう、
住みやすい環境に戻すため、知恵を生かし、自然に学ぶ謙虚な姿勢で解決を図って参りましょう。

「地球市民」というキーワード

米ソ冷戦時代が終わり、イデオロギーの対立がなくなった今、
それとは異なった民族や、宗教、言語などの違いによる紛争が各地で続いています。

一方で、
環境や、食糧、難民、人口、貧困などのグローバルな問題を全人類的に解決しようという大きな動きがあります。例えば、阪神・淡路大震災では、人的受け入れ4ヵ国を含め、海外44ヵ国から好意をいただきました。
これは、単なる相互扶助意識という以上に、熱い人間愛と地域を越えた隣人愛が、
個人をつき動かし、行動へと駆りたてた結果にほかならないのではないかと考えます。

また、第2次世界大戦後の敗戦国日本は、
復興の為に多くの国や非政府組織の援助を受けたのであります。
すなわち、私たちの世代は、そんな体験を持つ日本人の一人として、
次の世代にその経験を語り継ぎ、世界中の国や地域に思いをはせ、行動を起して、
地球全体の幸福の量を最大化する努力を続けなければならないでしょう。
一部の経済発展を遂げた、先進国(Developed country)だけがその幸福量を増したり、
ある一部の国の価値尺度で量る価値観
(キリスト教的価値観や先進国の経済至上主義的価値観、アメリカ的欲望自由主義的価値観)
の押しつけを排除して、
国や地域、民族や宗教の価値観を認め合った真の豊かさを目指さなければなりません。
有色人種の国が初めて白人の国に対峙して100年。
有色人種の国が植民地支配から抜け出すための戦いでもあった先の大戦から60年、
そう言う国であるからこそ、新たな価値観の創造の先頭に立つ意識を持つことが必要かと思います。

そして、今「経済大国」と言われる日本は、通商・貿易上の非難を浴び、
国際社会から応分の負担を迫られています。
当然と言えば至極当然なことで、
国際協力とか国際貢献とか大上段に構え「ヒトに何かをしてあげる」とか、
「モノをあげる」とか、自己中心的な「助けてやる」という態度ではなく、
熱い人間愛と地域を越えた隣人愛を育み、一人の人間としてできることを、
まちや国境、宗教、民族、信条を越え、さりげない「おたがいさま」の気持ちをもって、
地球規模で実践することが必要なのです。
それはたまたま物質的に豊かになったニッポンにのみ必要なことではないのですから・・。

他の個人や他の地域の個性を認めつつ、自分自身の持ち場で自己を最大限に活かし、
本来の目的や意義というものに忠実に生きる生き方。
地球の裏側の出来事を身近な出来事として理解できる「地球市民」としての生き方。
そんな生き方が今求められていると言います。
 
地球は人間がいなくても存在します。
しかし、世界は人間がつくっていくものです。
前に述べたような全地球的な問題を解決するのは他の誰でもない私たち一人一人(人類)なのであります。
好むと好まざるとにかかわらず、国境が存在し、
国家のもとで私たちの生きる権利と安全が保障されているのが現実であります。
しかし、それらの問題解決の為に、同じ地球に住む人間として果たすべき役割は感じられるはずであります。
幸いにも、私たち日本人は、経済的に不自由なく、
世界の水準では最高に近い豊かな
(少し問題のある表現でして、実は贅沢な、わがまま勝手なと言う方がよいと思います。)
生活を送っています。
しかし、地球の裏側では、今もたくさんの人が飢えや病気で苦しんで命を落としているのです。

ほんの少し地球を離れて、
宇宙飛行士になったつもりで広い宇宙の中に浮かぶ地球を思い浮かべてみて下さい。

誰かがやる、いつか出来るではなく、


         私たちが 今 始めましょう!
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Author:motosuke.net
神戸の震災の支援に行き身体の動かない自分に気づきました。
それからジョギングやスイミングを始め、14㎏の減量。
一応、トライアスリートです。冬場は、駅伝も走ります。
JC時代から、地域づくりに関わり、公開討論会を開くなどしました。そんな私が、2009年夏、公開討論会の当事者になってしまいました。
その後、0からのスタートとして、市議会議員に当選して活動を続けています。

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